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1 素材

PLATINUM GOLD プラチナゴールド

プラチナは流通するものの中で最高純度のPt950を使用。純プラチナは柔らかく加工が難しいため、強度と加工性を高める目的で異金属を合金します。Pt950は純プラチナの割合が95%を占め、プラチナ本来の美しい白色が楽しめます。合金される残り5%の金属は一般的に使用される“パラジウム”ではなく、より金属アレルギーが起こりにくく、硬さが増す“銅”を使用しています。

ゴールドは肌色とのバランスがもっとも良いK18を使用。純金も純プラチナと同様、強度と加工性を高めるために異金属との合金が必要になります。K18は純金の割合が75%を占めており、残りの25%には“銀”と“銅”が5:5の割合で含まれています。この合金比率によって肌色と調和する美しい金色と、傷つきにくく変形しにくい強度が生まれるのです。

DOUBLE TITANIUM ダブルチタン

チタンは強度と加工性に優れた純チタン2種を使用。驚異的なのはその硬さと軽さです。
プラチナやゴールドなどの貴金属より2倍以上硬く、重量はプラチナの比重が21.45gなのに対し、約1/5の4.5gです。ゆえに傷つきにくく、重さを感じない指輪となります。また、チタンは金属アレルギーが起こりにくい素材でもあり、医療機関でも多く使用されています。人工関節や人工骨など、体内に使用されることからも、チタンがいかに安全な素材なのかが裏付けられます。

2 形状

一般的な指輪の基本形状には大きく2種類あります。ひとつ目は「平打ち」と呼ばれる断面が四角い形状です。見た目がカッチリとしていて重厚感が出るのが特徴です。また、平面部分が広いため、大きな宝石を留められるのが利点です。しかし角があるため、手のかたちによっては着用時に多少の痛さや違和感を感じる場合があります。
CONNECTでは宝石を使用せず、着用感の良さを最優先とするため、この形状を採用しませんでした。CONNECTが採用したのは、もうひとつの基本形状「甲丸」です。「甲丸」は角のない、断面が丸い形状を指します。シンプルな見た目と柔らかさを含む輝きが特徴です。角がないことは、手のかたちに制限されず痛みや違和感を感じにくい利点も生みます。
さらにCONNECTは、厚みを極限まで薄く、1.2mmに設計することで、着用時の違和感を最小化することにこだわっています。通常、甲丸の指輪は手作業で成形するため、断面を完璧な丸に仕上げるのは困難を極めますが、CONNECTは熟練の職人による精密な加工技術によって完璧な甲丸への成形を可能にしています。これにより、指輪全体に一切のムラのない、どこまでも美しい輝きを実現できるのです。

3 密度

指輪の強度は、金属の密度によって変わります。そして密度は製法によって変わります。
指輪の製法は大きく2種類あり、ひとつ目は鋳造(チュウゾウ)という製法です。鋳造とは、熱してドロドロに溶かした金属を石膏等の型に流し込んで成形する製法で、自由な造形や量産に適しています。複雑な形の指輪や、量産されている指輪はほぼすべて鋳造だと思って良いでしょう。なお、この製法の大きな欠点は“強度の低さ”にあります。溶かした金属は密度が低いため柔らかく、変形が起こりやすくなります。さらに、溶けた状態から冷え固まる過程で空気を含み、それが“ス”と呼ばれる細かな気泡となって金属の中に残ってしまいます。その気泡は弱さの原因にもなりますし、表面の荒れとなって美しさを損なうこともあります。
ふたつ目の製法は、鍛造(タンゾウ)と呼ばれるものです。鍛造の指輪とは一般に、金属塊を叩きながら伸ばし、溶接から仕上げまでの全ての工程を職人が行う一点物を指します。金属は叩いた分だけ鍛えられ、密度が高くなります。密度の高い金属は硬く、変形が起こりにくいうえに、深い傷が付きにくいのが特徴です。もちろん“ス”もありません。
永らく着け続ける指輪に相応しい究極の品質を求めた結果、CONNECTでは鍛造製法を用いることにこだわるだけでなく、鍛造の中でもさらに特殊な製法とされる“プレス法”にて指輪を製作しています。“プレス法”とは、金属板を40tの圧力でドーナツ型にくり抜き、それを10tプレス機で絞り込みながら素管と呼ばれる指輪の基となる環をつくる製法です。金属全体に高い圧力を加え続けることで、硬度が均一かつ飛躍的に向上します。そのようにして極限まで密度を高めた指輪、それがCONNECTです。

4 精度

CONNECTは“完璧なフォルム”と“あらゆる指に寄り添う心地良さ”を志し、0.01mmの精度にこだわって設計しています。そしてその設計を実現させるのは、65年もの歴史を持つ鍛造のプロによる、最新の精密機械を駆使した熟練の技。ダイヤモンドカッターによる精密加工は、2つの指輪をまるで1つの指輪のようにピタリと合わせ、寸分の狂いもない完璧なかたちをつくり上げます。また、CONNECTは平均的な結婚指輪の厚み(1.6〜1.8mm)よりも薄い1.2mmに設計されています。薄い指輪は加工が難しく、通常は形状の精度を高めるのが困難です。しかし、CONNECTの職人たちはそんな厳しい条件下でも、完璧に仕上げることができる圧倒的な技術力を誇ります。

5 継ぎ目

「密度」の項で述べた“プレス法”により、CONNECTには一切の継ぎ目がないのが特徴です。通常、鍛造製法の指輪は、叩いて伸ばした金属を環状にして継ぎ目を溶接します。指輪の溶接は“ロウ付け”と呼ばれ、“ロウ”という融点の低い金属を継ぎ目部分に溶かし入れることで本体を繋げます。金には“金ロウ”、プラチナには“プラチナロウ”を使用しますが、融点を下げるために異なる金属を多量に含ませるため、本体の色とは異なる色の線が継ぎ目部分に見られることがあります。また、“ロウ”は本体との性質が異なるため、衝撃や経年劣化等が原因となって継ぎ目から割れてしまうことがあります。このふたつの問題を解決するために、CONNECTはプレス法を採用し金属の塊から指輪を成形しています。ゆえに、継ぎ目がなく“ロウ”も一切使用していません。決して割れない指輪、それがCONNECTです。

6 仕上げ

製法による密度の差は、表面の仕上げにも大きな影響を及ぼします。最も流通量の多い、鋳造(溶かした金属を型に流し込み成形する製法)の指輪には金属内部に“ス”と呼ばれる細かな気泡が無数に含まれており、その気泡が表面に接するとまるで肌荒れのような凹凸が現れることがあります。対してCONNECTの製法となる鍛造(金属を叩いて鍛えながら成形する製法)は金属内部に一切の“ス”を含みません。そのため、ダイヤモンドカッターを用いて形状を整えるだけで均一に輝く表面が現れます。磨く工程に無駄がないため、形状を崩さず完璧なフォルムを保ったまま仕上げることができるのです。まるで鏡のような美しい質感をご体感ください。

7 サイズと幅

CONNECTはマイナス4号から31号まで、全36サイズに対応しています。通常、指輪のサイズは1号から30号までがフルサイズとされており、結婚指輪であれば、5号未満や23号以上のサイズに対応していないブランドも少なくありません。着ける指を左薬指に限定すれば、おおよその平均サイズは定められ、対応号数を少なくすれば生産コストを抑えられるためです。対して、CONNECTは大人の親指から赤ちゃんの指まで、あらゆる指が選択肢となるように、全36通りのサイズを用意しています。指輪幅のバリエーションは3mm、4mm、5mmと3種類あるため、手の大きさやかたちに合わせて最適なバランスをお選びいただけます。サイズと幅の豊富さは、CONNECTが「あらゆる“ふたり”を肯定する指輪である」という意思表示です。

8 刻印

CONNECTの内側にはブランドのシンボルマークと“ふたり”のイニシャル、それ以外は何も刻みません。通常、指輪の内側に品位(Pt950やK18等)を証明する刻印を刻むのは、指輪を貴金属として売買することを想定していることが理由のひとつです。
しかし私達SWITCH DE SWITCHは指輪を単なる貴金属と捉えておらず、二次的な売買を想定していません。ゆえに、製品上の責任をシンボルマークに集約させました。品質は弊社が保証いたします。また、CONNECTの内側にはメッセージや名前、記念日などの長文は刻まず、お互いのイニシャルを1文字ずつ刻みます。指輪同様、飾りがなく洗練されたオリジナルの字体です。イニシャルを1文字だけ刻む理由は、品位の刻印をしないことと同様、過剰な情報は蛇足だと考えるためです。「2つの指輪は“ふたり”を意味する。それを“ふたり”だけがわかっていればいい。だから、本名も記念日も愛の言葉も刻まない」。これがCONNECTの哲学です。加えて、“ふたり”が対等であることを表す為に、通常は指輪を横にして読む文字を、縦にして刻んでいます。そうすることで、指輪を重ね合わせた時にイニシャルが上下に配置されず、隣り合い、寄り添うかたちになるのです。熟練の職人が国内最高峰のレーザー刻印機を使用し、明瞭かつ美しい刻印を実現します。普段は目立たない内側の刻印ですが、細部にわたる徹底的なこだわりによって、表面的なデザインだけを追求した指輪でないことを主張します。